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フリーダイビングとは?

「フリーダイビング」や「アプネア」という言葉を耳にしたことがありますか?
日本ではまだまだ馴染みの無い言葉ですが、
イタリア、フランスを中心にヨーロッパでは盛んに行われているスポーツで、その歴史は半世紀以上前にさかのぼります。
人は一呼吸でどこまで深海へ潜る事ができるのか。
どれだけ息を止めていることができるのか・・。
水中を自由に楽しむこと、そして自分の限界に挑戦すること。
フリーダイビングの競技の魅力をぜひ一度、体感してみてください。

「アプネア」とは、「閉息」という意味。
「フリーダイビング」とは、身体ひとつ、一呼吸で水中へ潜ること。

レジャー感覚で水中を楽しむことも含まれますが、
よく「スキンダイビング」と称されるいわゆる「素潜り」の類よりも、より深く、長く。
そして、より競技性の強いものとして正式な競技ルールが整備され、世界大会も開催されています。

映画『グランブルー』の公開により日本での知名度も上がりました。
その映画の主人公のモデルとなったジャック・マイヨールや、元日本記録保持者の女優、益戸育江(高樹沙耶)さんの名を挙げると、フリーダイビングのイメージ・・・
信じられないくらい深い海へ身体一つで潜り、深海へ溶けて行くかのようなシーンが、思い浮かぶ方も多いかと思います。

フリーダイビング

フリーダイビングの魅力

 

フリーダイビング競技種目

海で潜れる深度を競うものから、またはプールで距離を競うもの。
フリーダイビングには様々な種目形式がありますのでご紹介いたします。

様々な方法で、垂直に潜れる深度を競う。
予め設定(申告)しておいた深度にあるタグを取ってから
水面へ浮上する。
潜水が規定通りに行われたかを審判員が判定し、記録が認定される。

CWT

コンスタント ウエイト ウィズフィン

フリーダイビングの花形種目。
フィンを履き、水底へ繋がる潜降ロープに沿って(掴んではいけない)垂直に潜れる深度を競う。一呼吸で身体を動かして、深海へ潜っていくその神秘的な人の姿は見るものを魅了する。フリーダイビングの魅力を感じさせる、最大のパフォーマンスといってもよいだろう。
使用するフィンに関しての規定は一切ないが、潜水中に使用するウエイト(重り)の量を変えてはならない。
現在の世界記録は、オーストリア人選手の-124m。
(2011年1月15日現在)

CNF

コンスタント ウエイト ノーフィン

形式はコンスタントウエイトと同じであるが、
推進力のあるフィンを使わずに自身の泳力だけで深度を競う。
潜降・浮上ともに、推進力のある器材を一切使わないため、
原動力となる身体にかかる負担は一番大きく、
また高い潜水技術を要し、難易度が高い。

FIM

フリーイマージョン

一呼吸で、水底へ繋がる潜降ロープをゆっくりと手繰りながら、垂直に潜れる深度を競う。
フィンは使用せず、潜水中に使用するウエイトの量を変えてはならない。

VWT

ヴァリアブル ウエイト

ザボーラという乗り物(重り)に乗って潜降し、一呼吸で垂直に潜れる深度を競う。
目標深度に到達したら、ザボーラを離し潜降ロープを手繰りながら自力で浮上する。
潜水中に使用するウエイトの量を変えても良い。

NLT

ノーリミッツ

ザボーラという乗り物(重り)に乗って潜降し、一呼吸で垂直に潜れる深度を競う。浮上は、ウエットスーツの中に空気を入れたり、エアバルーンなどを膨らませた浮力物に掴まって行う。
日本では行われた事の無い競技だが、海洋競技の中では一番身体の動き、酸素消費を抑えた形式になるため、最も深い記録が刻まれる種目である。
世界記録は、オーストリア人選手の-214m。
(2011年1月15日現在)

平行潜水距離と、閉息時間を競うものがある。
水面に口がついてから浮上する瞬間までの距離及び時間を競い、
規定通りに行われたかを審判員が判定し、記録が認定される。

STA

スタティック アプネア

脱力した状態で水面にうつ伏せに浮かび、閉息時間の長さを競う。 競技中は酸素を消費することを極力抑えるため、身体の動きは一切ない。 身体的な能力に加え、心理的なコントロールが大きく影響する種目。
誰にでも簡単に出来るが、一番奥の深い種目と言えるだろう。世界記録は、フランス人選手の11分35秒。
(2011年1月15日現在)

DYN

ダイナミック アプネア ウィズフィン

一呼吸で水平方向に移動できる距離の長さを競う。
使用するフィンに関する規定は一切無いが、推進力をより大きく得られるモノフィンは現在の競技会では主流となっている。
世界記録は、フランス人選手の265m (2011年1月15日現在)
(モノフィン : 下記器材紹介参照)

DNF

ダイナミック アプネア ウィズアウト フィン

形式はダイナミックアプネアウィズフィンと同じであるが、
推進力のあるフィンを使わずに自身の泳力だけで水平方向に潜水できる距離を競う。
ターン数が多いほうがメリットがあるため、25mプールで行われることが多い。

フリーダイビング器材紹介

<マスク>

フリーダイビングマスクの基本は、「内容積が小さい」こと。
フリーダイビングに最適なマスク「スフェラ」や「ファルコ」の内容積は非常に小さく、マスクブローや耳抜きが容易になります。

<ノーズクリップ>

競技にはマスクではなく、競泳用ゴーグルを使用したり、あるいは裸眼で臨む選手もいます。
その際、鼻から水の浸入を防がなくてはならないため、ノーズクリップの使用が一般的です。
シンクロ競技で使用されていてスポーツ用品店で簡単に手に入るものから、脱装着がとても容易に出来て不意に外れる事も少ない、フリーダイビング専用のものもあります。
▶フリーダイビングスペシャリティコースで習うように、記録を伸ばすためにも、ノーズクリップを使った装備は身体のメカニズム上とても有効になります。

<ネックウエイト>

主にダイナミックウィズ(ウィズアウト)フィンなどで使用される首に装着するタイプのウエイトです。
この種目では、身体を流線型に保ち、いかに少ない水の抵抗で泳げるかが重要になるため、腰よりも推進力の邪魔にならない首にウエイトを付けるのが一般的です。
メーカーで製造されている市販のものは無いため、自作して使用する方が多く見られます。
ゴムチューブと、バックル、中に入れる鉛があれば簡単に作成でき、重さの調整も自由です。

<ウエイトベルト>

海洋競技などでウエイトを腰に巻く際に使用されるものですが、フリーダイビング用のウエイトベルトは水深(水圧)の変化に伴ってすべり落ちたりしないよう、ウエットスーツとの密着度が高いゴム製のベルトが適しています。

<セイフティ・ラニヤード>

海洋での垂直潜水の際、潮流や視界の悪い海況等で、潜降ロープとフリーダイバーの体が離れてしまうのを防ぐためのもの。こちらも市販されていないため一般的には自作して使用されています。ケーブル、カラビナ、リストバンドなどで構成されますが、総重量が500グラムを超えてはならない点や、万が一のトラブルに備えて簡単に身体から取り外せる構造になっていなければならない点など、細かい規定もあります。大会ではラニヤードの使用が義務付けられており、競技前は審判員による審査に合格したラニヤードのみ使用可能となります。

<ダイブコンピューター>

スクーバダイビングでの用途とは違い窒素計算は必要ないため、潜降時の水深、潜水時間のみが表示される「フリーダイビングモード」が採用されているモデルを使用します。
現在一般的に使用されているフリーダイビングモード搭載のモデル、SUUNTの「D4」では、1秒間に3回の深度サンプルレートを計測し、常に精密な深度を知ることができます。
また、浮上を決定する深度や時間でアラームを設定することもで出来、深度競技では信頼を置くことになる欠かせないアイテムです。

<ウエットスーツ>

全身を保護し、保温するためのもの。
主に海洋種目や、動きの少なさゆえの体温低下を防ぐためにスタティック種目で着用されます。
スクーバダイビングで着用される類よりも、全身の動かし易さと柔軟性の高い性能が求められます。
生地の厚さも薄くて軽いため、すぐに破れてしまいやすいですが、必ずフルオーダーメイドで、全身に完全フィットすることが重要です。

<ロングフィン>

フリーダイビングにはもちろん、ドルフィンスイムや素潜りにも最適なアイテムです!
少ない労力で得られる推進力の強さ、潜水した時のシルエットフォームの美しさも見違えたものになります。

<モノフィン>

イルカの尾ビレのように、両足を一枚に合わせて履く大きなフィン。
ドルフィンキックで使いこなせば、どんなフィンにも敵わない見事なスピード感が得られます。
ダイナミックウィズフィン、コンスタントウエイトでは、フィンに関する規定はありませんが、現在ほとんどの選手がこのモノフィンを使用しています。
製品によって素材の違いがあり、推進力にも差がありますが、そのモノフィンの持つ性能を最大限に活かせるか否かは、使用する人の技術次第です!

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